「電気代が半額になるっていう大阪ガスのCM見たんやけど、あれって得になるん?」
「安くなるんやったら関電から変えようかと思ってるんやけど、どれくらい安くなるんやろう?」
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 【結論】大阪ガスの電気基本料金「半年半額」キャンペーンは、ぶっちゃけお得ではありません
- キャンペーン対象外になることもあります
- 毎月の光熱費を安くするなら関西電力で電気とガスをまとめた方が良いです
【結論】大阪ガスの電気基本料金「半年半額」キャンペーンがお得じゃない理由
2020年1月1日から始まった大阪ガスの新しいキャンペーン、
電気基本料金「半年半額」キャンペーン。
CMを見て「うわっ、めっちゃ得なんちゃうん」って思った方も多いはず。
でも残念ながら、実はこのキャンペーン、CMでアピールしているほどのインパクトはありません。
というか、あまりメリットがない。
なぜ、あまりメリットがないのかというと、、、半額になるのは「電気の基本料金だけ」だからです。
「電気の基本料金だけ」といわれても、あまりピンと来ないかもしれませんので、具体例を出して説明していきます。
半年半額で安くなる金額はどれくらい?
まず、大阪ガスの都市ガスと電気をセットで契約する際、ほとんどのご家庭が対象になる「ベースプランA-G」を例に出して説明していきます。
ベースプランA-Gの場合、電気基本料金は285.00円です。(※2019年10月1日実施)
CMでやっている「半額」とアピールしているのはこの285円のことなんです。
つまり、285円の半額の142.5円が半年間安くなるということ。
142.5円×半年=855円
キャンペーンで安くなる金額は半年間で855円。
電気代が半年間半額と聞くともの凄く得になるような気がしますが、関西エリアの電気基本料金は元々安いので、半額になっても実はそれほどメリットがありません。
半年半額キャンペーンの対象プランは他にもあるので、それぞれ安くなる金額を紹介します。
半年半額の対象プランと割引金額
プラン名 | 1ヶ月の割引額 | 半年間の割引額 |
ベースプランA | 142.5円 | 855円 |
ベースプランA-G | 142.5円 | 855円 |
家庭用ガス発電プラン | 142.5円 | 855円 |
スタイルプランS | 584円 | 3,504円 |
スタイルプランP | 295円 | 1,770円 |
スタイルプランd | 170円 | 1,020円 |
スタイルプランE-SHARE | 168円 | 1,008円 |
E-ZERO | 171円 | 1,026円 |
ウィズradikoプラン | 330円 | 1,980円 |
ウィズよしもとプラン | 350円 | 2,100円 |
ベースプランB | 193円 | 1,158円 |
ベースプランB-G | 190円 | 1,140円 |
スタイルプランd-B | 197円 | 1,182円 |
※2019年10月1日実施の料金で計算
住ミカタ・サービスや保証パックのついた「スタイルプランS」を始め、オプションサービスのついたプランは設定されている基本料金が高いので、半年間半額の恩恵をある程度受けることができます。
ただ、安くなるのは半年間だけということと、関西電力から切り替えると基本料金が高くなってしまう為、メリットがありません。
ほとんどのご家庭は「ベースプラン」か「ベースプランA-G」が対象になるので、「半年半額キャンペーン」はぶっちゃけお得ではありません。
半年半額キャンペーンの注意点
電気基本料金半年半額キャンペーンにはいくつか注意点があります。
注意点を理解しておかないと、キャンペーンに申込みしたはずなのに半額になっていない!なんてことになる可能性もあります。
取次事業者経由の申込みはキャンペーン対象外
- (株)エネアーク関西
- 河内長野ガス(株)
- 大和ガス(株)
- (株)エナキス
- 名張近鉄ガス(株)
- ふたかみ都市ガス(株)大武
といった大阪ガスの取次業者経由で申込みした場合は、キャンペーン対象外になります。
取次業者で契約した場合は、電気料金を大阪ガスではなく取次業者に払うことになる為、対象外になってしまうということです。
他のキャンペーンと重複して適用できない可能性がある
キャンペーンの注意事項に「他の特典と重複して適用できない」との記載がありますが、この「他の特典」というのが何を指すのかはわかりません。
そのため、キャンペーンに申込みしたからといって100%適用になるわけではありません。
光熱費を安くするなら関西電力で電気とガスをまとめるべき理由
毎月の電気代やガス代を安くしたい。
そういった思いで大阪ガスの電気を検討しているのであれば、関西電力で電気とガスをまとめた方が安くなります。
関西電力で電気とガスをまとめるプランのことを「なっトクパック」と言います。
こちらのなっトクでんき(なっトクパック)の仕組みやデメリット!大阪ガスの電気とどちらがお得?でも詳しく紹介していますが、料金比較すれば明らかです!
なっトクでんき(なっトクパック)の仕組みやデメリット!で紹介している料金比較の一例を紹介すると、
ケース①
- 1年間の電気代:86,851円(1ヶ月あたり約7,237円)
- 1年間のガス代:56,732円(1ヶ月あたり約4,477円)
- 電気の契約:従量電灯A
- ガスの契約:一般料金
今までの金額 | 関西電力でまとめる | 大阪ガスでまとめる |
86,851円 | 82,533円 | 84,245円 |
56,732円 | 50,621円 | 54,684円 |
合計 143,583円 | 合計 133,154円 | 合計138,929円 |
※料金計算は概算料金のため、実際の料金とは誤差が生じることがあります。
関西電力で電気もガスもまとめると、今と比べて10,429円も光熱費が安くなります。
大阪ガスで電気とガスをまとめた時と比べても、年間5,775円関西電力の方が安くなりました。
ガス床暖房やエネファームといった設備を使っている場合を除き、関西電力でセットにした方がお得です。
まとめ
大阪ガスの電気基本料金「半年半額」キャンペーンで安くなるのは、「電気の基本料金だけ」なので、あまりメリットがありません。
最後にキャンペーンの利用で安くなる金額を、代表的なプランでもう一度紹介しておきます。
プラン名 | 1ヶ月の割引額 | 半年間の割引額 |
ベースプランA | 142.5円 | 855円 |
ベースプランA-G | 142.5円 | 855円 |
家庭用ガス発電プラン | 142.5円 | 855円 |
電気代そのものが安くなるわけではなく、あくまで半年間基本料金が安くなるだけですので、そのあたりも考慮して切り替えるかどうかを判断するのがオススメです。