飲食店を経営されている方は、光熱費に頭を悩ませている方も多いです。
特に、「電気代をなんとかしたい」と考えているオーナー様は多いですよね。
冬は暖房で電気を使いますし、夏場はクーラーを利用するので、電気代が高いとお困りのご相談をよく受けます。
でも実は、飲食店の電気代(美容室や雑貨屋さんも同様です)は思っているより簡単に下げることができます。
今日からできる簡単なことから、本格的な節約まで解説します。
飲食店の電気代の節約術|今日から使える簡単な方法!
まずは、今日から始められる電気代の削減方法についてご紹介します。
簡単にできる裏ワザなのですが、意外と知らない方が多いです。
飲食店の場合、多くのお店が電気の契約は2種類に分かれています。
・1つが「従量電灯契約」
・もう1つが「動力」
この2つで契約しているお店がほとんどです。
店内の電気契約は、従量電灯契約になっていると思います。
動力契約は、主にエアコンです。(冷蔵庫も動力契約になっている場合もあります)
動力契約の基本料金の削減方法
この動力契約の基本料金を節約できることをご存じですか?
エアコンの電源を入れていなくても、毎月、動力の電気代は基本料金がかかっています。
これは、エアコンの電源を切った状態でも、わずかに電気が流れているからです。
動力は、使用電力が1kwhでも計測されると、基本料金が全額かかってしまいます。
ただ、使用電力が0kwhの場合は、基本料金は半額に抑えることができます。
つまり、動力のブレーカーを落としておけば、使用電力量は0kwhということです。
一年中エアコンを使用しているお店の場合や冷蔵庫も動力で使用している場合は、この方法は使えませんが、動力はエアコンだけで使用は夏場と冬場のみという場合は、動力のブレーカーの電源を落としておくと節約になりますよ。
エアコンのブレーカーを落とすときの注意点
エアコンは使用していない場合、内部の冷媒機能を一定温度に保つため、待機電力を消費しています。
ブレーカーを落としてしまうと、エアコンの冷媒機能がストップされてしまいます。
ブレーカーをしばらく落としたままの状態から、ブレーカーの電源を入れていきなりエアコンを作動してしまうと、故障してしまう可能性もあります。
再度エアコンを使用するときは、ブレーカーを上げていきなり使うのではなく、使用する数時間前にはブレーカーの電源を入れておくようにしてください。
ブレーカーを落とすことによって、お使いのエアコンによっては不具合を起こす可能性もあります。
取扱い説明書を確認、もしくはエアコンのメーカーに問い合わせるのが、一番確実です。
飲食店の光熱費削減|LED照明に変更する
お店の電灯をLED電灯に変更する方法もあります。
一度はお話を聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
だいたいどこのオーナー様も、「よく営業に来る」とおっしゃいますので。
LEDへの変更を簡単に説明すると、
というものです。
このLEDへの交換は、かなり高い確率で得になります。
電気代が下がった分で工事代や電球代を支払えて、さらに毎月いくらか浮いてきます。
しかも、LEDに交換した費用を支払い終われば、浮いている分は丸々得する仕組みです。
LED交換費用の方が高くなる場合もあるので注意!
注意が必要です!
・なかには、相場より高い金額で契約を結んでいるオーナー様もいらっしゃいます。
・高い金額になっている方の多くが、電話や訪問営業での案内で、そのまま契約してしまっています。
電話営業や訪問営業の場合、あとから思わぬトラブルに発生することもあります。
LED自体は良いサービスですが、中には営業手法がグレーな会社もありますので、ご注意ください。
飲食店の電気代削減は電力会社を変更するのが一番簡単!
小売りが電力自由化になってから3年経過しますが、電力会社を変更しているお店は、実はそれほど多くありません。
あくまでも個人的な感覚ですが、色々なオーナー様とお話している感じでいうと、変更済の方は2割程度ではないでしょうか。
電力会社を変更することが、電気代を安くする一番簡単な方法です!
では、「電力会社を変更すれば電気代を削減できるのに、なぜ変更していない店舗が多いのか?」
それは、「イマイチ信用できない」「面倒な感じがする」からです。
よくお店に「電力会社を変更するだけで、料金が安くなります」と電話があるそうなのですが、電話営業は信用できない、というのが大きいようです。
確かに、「電話で契約したけど、全く安くなっていない。むしろ毎月電気代が高くなってしまった」という、飲食店のオーナー様もいらっしゃいますからね。
個人的には、かかってきた電話でそのまま契約されるのも、どうかと思いますが・・・
まずは、お店に最適な電力会社を「無料」で診断してみる
基本的に、電力会社を変更しても、今の状態と何ら変わることはありません。
停電が発生した場合や電気の復旧などは、電力会社への連絡になります。
変わることといえば、電気料金の支払先が変わるので、支払方法の変更をするくらいです。
ただ、電力会社を変更したからといって、必ず安くなるわけではありません。
ご自身のお店の電気代が安くなるかどうかは、簡単に無料でシミュレーションできますので、変更前に必ずチェックしておいてください。
動力の電気代は安くなる?プロが教える飲食店の光熱費削減!裏ワザも!
飲食店の電気代を安くする方法は、他にもありますが、代表的なものを3つ紹介しました。
- 動力の基本料金削減
- LED電球の導入
- 電力会社の切替え
電気代が毎月1,000円でも下がれば、かなり大きな削減です。
たまに「1,000円くらい」というオーナー様もいらっしゃいますが、利益で1,000円上げるためには、1,000円の商品を2つ3つ(もしくはそれ以上)販売しなければいけないわけですので、少しの手間で毎月自動的に安くなると思えば、大きな節約になるのではないでしょうか。