あしたでんきの9個のデメリットと7つのメリットについてまとめました。
「料金が安くなる」といったメリット面ばかりでなく、デメリットも把握しておくのがベストです。
料金シミュレーションの結果も紹介しているので、あしたでんきに切り替えを検討している方の参考になれば幸いです。
※内容が盛りだくさんになってしまいましたので、下の目次から見たい項目に移動してください。
あしたでんきとは?
メリットとデメリットを紹介する前に、簡単にあしたでんきについて紹介します。
あしたでんきは東京電力ホールディングスのグループ会社
あしたでんきはTRENDE株式会社(トレンディ)が提供するサービス。
TRENDEは東京電力ホールディングスのグループ会社です。
あしたでんきの供給エリアは6エリア
あしたでんきは下記の6エリアのみ切り替え可能です。
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力ミライズエリア
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 九州電力エリア
電気の基本料金が0円
通常、電気代はアンペア数(契約プラン)によって電気の基本料金が変わります。(関西電力・中国電力はアンペア契約がないため、基本料金が変わりません)
ただ、あしたでんきには、そもそも基本料金の設定がないため10Aでも60Aでも同じです。
電気量料金が一律単価
電気料金は、通常は電気を使えば使うほど単価が高くなる段階性の料金設定になっています。
あしたでんきは段階性の料金設定ではなく一律の料金設定のため、電気使用量が多い家庭ほど電気代が安くなる仕組みです。
そのため、東京電力や関西電力などの大手電力で契約しているよりも電気代が安くなる傾向にあります。
あしたでんきのデメリット
あしたでんきの最大のメリットは「電気代が安くなる」ということですが、デメリットが気になるところだと思います。
そこで、メリットの前に、まずはデメリットから紹介していきます。
料金の支払い方法がクレジットカードのみ
電気料金の支払い方法はクレジットカードのみ。
クレジットカード払い以外での申し込みは不可です。
【参考】口座振替希望の場合はこちらの親指でんきがオススメです。
供給エリアが限られている
あしたでんきはエリアを限定することで料金を安く設定しているようです。
そのため、
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力ミライズエリア
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 九州電力エリア
以外の地域で申込むことはできません。
従量電灯B(関西・中国は従量電灯A)からのみ切り替え可能
あしたでんきに切り替え可能なのは、従量電灯B(関西電力・中国電力は従量電灯A)を契約している方のみです。
従量電灯C(関西電力・中国電力は従量電灯B)からは切り替えできません。
検針票が届かなくなる
あしたでんきは、紙の検針票や請求書は発行されません。
- 検針票はマイページの請求情報から確認
- 請求書(明細書)は、マイページの請求料金の詳細ページに印刷ボタンがあるので、必要な場合はそこで印刷する
ポイントサービスがない
地域の電力会社やガス会社でよくあるような、電気料金1000円につき〇ポイントといったポイント付与のサービスはありません。
オール電化や夜間向けのプランがない
オール電化住宅や深夜の安い電気料金メニューを使っている場合は、あしたでんきに切り替えると電気代が高くなってしまいます。
オール電化の電気料金に対応している新電力会社はほとんどありません。
【参考】J.COMのネットやTVを利用している場合は、オール電化契約であってもJCOMでんきに切り替えると安くなるかもしれません。
生活関連サービス(駆けつけサービス)がない
電力会社によっては、水道や鍵などの生活トラブルサービス(駆けつけサービス)が無料で付帯していることもあります。
ただ、あしたでんきには駆けつけサービスはありません。
申込みはネット手続きのみ
あしたでんきは電話での申し込みは行っていません。
申込みはWEB手続きのみです。
法人申込みはできない
あしたでんきの対象は、一般家庭向けの低圧電力契約です。
10A以上60A以下、あるいは最大需要容量が6kVA未満に限って電力供給されています。
あしたでんきのメリット
「電気代が安くなる」以外のメリットについて解説していきます。
電気使用量が多い家庭だけでなく1人暮らしでも安くなることが多い
電気使用量が多い家庭だけでなく、あまり電気を使わない一人暮らしでもメリットが出ることが多いです。
その理由は、料金単価が他社よりも安く設定されているからです。
東京電力の関連会社なので安心感がある
あしたでんきは東京電力のグループ会社が提供するサービスなので、運営母体がしっかりしているという安心感があります。
料金プランが2つだけなのでわかりやすい
あしたでんきには複雑な料金プランはありません。
- 標準プラン:1人~4人家族向け
- たっぷりプラン:5人以上の家族向け
選択肢が二択なのでどれを選べばいいのかと迷うことがありません。
しかも、電力料金は一律の単価なので、シンプルで分かりやすい設定です。
出典:あしたでんき公式サイト
契約アンペアを無料で大きい容量に変更できるのでブレーカーが落ちにくくなる
東京電力や中部電力ミライズなどの地域の電力会社の場合、アンペア数によって基本料金が変わる仕組みです。(関西電力・中国電力はアンペア契約がありません)
アンペア数(契約プラン)を大きくすれば多くの電気を使えるようになるので、ブレーカーが落ちにくくなります。
ただ、そのかわりに電気基本料金も高くなってしまいます。
その点、あしたでんきはアンペア数に関係なく基本料金が0円です。
しかも、アンペア数の変更・ブレーカーの交換工事は無料なので、ブレーカーが落ちやすい家庭にとっては大きなメリットと言えます。
Q:切り替えの際にアンペア数を増やせますか?
A:切り替えと同時にはアンペア数を増やすことはできませんが、切り替え後であれば可能です。切り替え後、マイページの「契約電流(アンペア数)の変更」よりアンペア変更のお申し込みをお願いいたします。
Q:アンペアの変更時に工事は必要ですか?その際費用は発生するのでしょうか?
A:アンペア変更にはブレーカー交換工事が必要となります。なお、ブレーカー交換は一般送配電事業者が無償で対応いたしますので、原則、費用は発生しません。
初期費用がいらない
他社からあしたでんきに切り替える際の工事費や事務手数料は不要です。
解約金や違約金がかからない
あしたでんきの契約期間は1年間ですが、途中で解約しても解約金や違約金が発生しません。
つまり、いつ他社に切り替えても問題ありません。
電力使用量の「見える化」が便利
あしたでんきには紙の検針票はありませんが、WEB上で電気使用量を確認することができます。
1時間・1日・1ヶ月単位のグラフがあり、電気使用量に加え料金も一緒に表示されます。
電気料金や使用量ごとに料金シミュレーションしてみた
世帯人数ごとに料金シミュレーションをした結果です。
※シミュレーション結果は参考結果ですので、切り替える際はご自身でシミュレーションしてから手続きをするようにしてください。
一人暮らしの料金シミュレーション
- 現在の電気の契約:東京電力 従量電灯B 30A
- 電力使用量:200kWh/1ヶ月(2019年7月の電力量)
上記の条件の場合、あしたでんきに切り替えると年間最大2,296円安くなります。
二人世帯の料金シミュレーション
- 現在の電気の契約:東京電力 従量電灯B 40A
- 電力使用量:280kWh/1ヶ月(2019年7月の電力量)
上記の条件の場合、あしたでんきに切り替えると、年間最大8,421円安くなるようです。
三人以上の世帯の料金シミュレーション
- 現在の電気の契約:東京電力 従量電灯B 50A
- 電力使用量:330kWh/1ヶ月(2019年7月の電力量)
上記の条件の場合、あしたでんきに切り替えると、年間最大14,849円安くなるようです。
あしたでんきの評判や口コミ
料金についての口コミ
他社との比較についての口コミ
あしたでんきがオススメできない人
オール電化プランや夜間電力プランを契約している人
あしたでんきのデメリットでも紹介しましたが、オール電化プランや夜間電力プランを契約している人は電気代が高くなってしまうのでオススメできません。
といいますか、切り替えないほうがいいです。
電気使用量が極端に少ない人
一人暮らしでもメリットがある「あしたでんき」ですが、電気使用量が極端に少ない人だとメリットが出ません。
「あまり電気を使っていないけど安くなるのかな?」という方は、契約を変更する前に必ず料金シミュレーションしてから切り替えるようにしましょう。
ポイント還元やセット割があった方がいい人
あしたでんきにはポイント制度や、ガス・ネットなどとのセット割引きがありません。
そのため、ポイント還元やセット割を希望の方には向いていません。
東電が嫌いな人
あしたでんきは東京電力のグループ会社が運営しているという安心感がある反面、「東京電力が運営しているからダメ」という方もいらっしゃいます。
「東電が嫌い」という方は別の新電力会社を選びましょう。
一般家庭の電力自由化が始まった頃から「安くて人気が高い新電力会社」はLooopでんきです。
あしたでんきがオススメな人
電気代を安くしたい人
あしたでんきは他の新電力会社よりも料金が安くなることが多いので、「とにかく電気代を安くしたい!」のであればオススメです。
電気の基本料金がムダだと感じている人
電気を使っても使わなくても毎月必要な電気の基本料金。
あしたでんきにすれば基本料金が0円なので、その分電気代を安くすることが可能です。
契約アンペアを容量の大きいものに変更しつつ料金を安くしたい人
ブレーカーが落ちやすいので電気の容量を大きくしたい。
でも、毎月の電気代が高くなるのはイヤ。
契約アンペアを無料で変更することができますし、アンペア数に関係なく基本料金が0円のため、「容量を大きくしつつ料金を安くしたい人」にはピッタリのサービスです。
解約金や違約金がない会社を選びたい人
あしたでんきの契約期間は1年間ですが、いつやめても解約金や違約金は必要ないので、契約縛りがありません。
なので、他に安い電力会社があればいつでも切り替えることができます。
まとめ
あしたでんきのメリットやデメリットについて解説してきました。
月々4,000円~5,000円以上の電気代を支払っている家庭であれば、基本的に電気代が安くなるので、一度料金シミュレーションしてみると良いかもしれませんね。