電気代とガス代と水道代をまとめて契約できたら、支払いもラクだし、料金も安くなりそうだしで、なんだかメリットが多そうです。
でも、電力会社やガス会社の切替えについては、CMや雑誌などでも紹介されているので見たことがありますが、水道料金の切替えって見かけませんよね?
「水道民営化」なんて情報も一時期ニュースで流れていましたが、その割には「水道料金とセットにできるようになりました!」というようなニュースやCMがありません。
この記事では、全国の電力会社・ガス会社・地方自治体を調べ、電気とガスと水道をまとめて契約できる会社を調査した結果を紹介しています。
ではさっそく見ていきましょう。
電気とガスと水道をまとめて契約できる会社は?
全国の電力会社・ガス会社・地方自治体を調べた結果、電気・ガス・水道をまとめて契約できる会社はありませんでした...、残念です。
電気・ガス・水道のセットはありませんでしたが、電気と水道をまとめることができる事業者が一社だけありました。
電気と水道をまとめて契約できる「みやまスマートエネルギー」
電気と水道をまとめて契約できる事業者は、みやまスマートエネルギーの「みやまんでんき」です。
「みやまんでんき??」
たぶん、ほとんどの方が聞いたことがないサービスだと思います。
みやまスマートエネルギーは、福岡県みやま市・筑邦銀行・九州スマートコミュニティによって設立された公共的事業体です。
このみやまスマートエネルギーが電気と水道をまとめられる会社です。
みやまんでんきに切り替えるメリットは、電気料金とみやま市の水道料金をまとめて支払うことで、電気の基本料金が毎月50円割引されることです。
現在はみやまんでんき以外に電気と水道をまとめられる会社はなく、電気・ガス・水道をまとめて契約できる会社は一社もありません。
なので水道代は安くなりませんが、光熱費(電気代・ガス代)を安くするには「電気とガスをまとめる」ことが効果的です。
【詳しくは電気とガスをまとめるメリットやデメリットを参考にしてください】
次は、水道民営化はいつから?民営化ってされるの?といった基本的なことをカンタンに紹介します。
水道は命に関わる重要なものなので、この機会にぜひ知っておきましょう。
水道は民営化されるの?いつからされる?
「水は命の源なので、民営化されて水質が悪くなったり、水道料金が高くなったりしないのか心配・・・」
水道民営化についてはこういった声も多いようです。
国のやることなので正直この先についてはわかりませんが、現在のところは水道事業自体が民営化される予定はないようです。
(参考:【厚生労働省】水道改正法 よくあるご質問にお答えします)
よく民営化といわれているのは、コンセッション方式(一部民営化)と呼ばれるものです。
施設を運営するのは自治体だけど、水道事業を運営するのは民間事業者になるということです。
今までは、地方自治体から水道が供給されていたので、私たちは地方自治体に水道料金を納めていました。
それが一部民営化されると、
水道事業を運営するのは民間業者なので、私たちは自治体ではなく民間業者に水道料金を払うことになります。
地方自治体は民間業者が適切に運営しているかの管理を行います。
わかりやすくいうと、「水を供給する責任は自治体にあるけど、料金を設定したり品質を管理するのは民間事業者の仕事ですよ」ということですね。(水道料金設定は地方自治体が決めた範囲内でのみ可能)
(参考:【厚生労働省】コンセッション方式を導入した場合、水道料金が高騰しませんか?)
ではコンセッション方式が採用され一部民営化が進んでいけば、水道料金は電力やガスのように価格競争が起きるのでしょうか?
水道民営化が進んでいくとどうなる?
「水道民営化が進んでいくと、電気やガスとのセット割引が増えていくのでしょうか?」
セット割引できる会社が増えるかもしれませんが、正直そこまで期待はできないでしょう。
なぜ期待できないかというと、水道が民営化されても、私たちが水道会社を自由に選べるわけではないからです。
まとめ
現在のところ、電気・ガス・水道をまとめられる会社はありません。
なので契約の形としては下記の3つの選択肢です。
- 電気、ガス、水道、それぞれ個別で契約
- 電気とガスをまとめて契約(水道は今のまま)
- 電気は新電力会社で契約、ガスは電力会社提供のガスで契約(水道は今のまま)
使用状況や家庭ごとによっても異なるので、1~3のうち、絶対にコレにした方がいいです!というのはありません。
ただ、一般的には「2 or 3」の契約にした方がお得になります。
もちろんお得にならない場合もあるので、切替え前に料金シミュレーションは必須です。
(参考:電気とガスをまとめるメリットとデメリット!結局どっちが得なの?)
水道民営化には賛否両論ありますが、水は命に関わることなので、どちらにしても慎重に行ってもらいたいものですね。