電気とガスをまとめる

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光熱費削減・電力自由化の知識

電気とガスをまとめるメリットとデメリット!結局どっちが得なの?

更新日:

「電気とガスをまとめたら安くなるって言われたけどホントに安くなるのかな?」

「DMに書いてある通りにお得になるのだろうか?」

「安くなるのはわかるけれど、デメリットや変更点がわからないので切り替えられない」

 

などなど、電気とガスをまとめることに関心はあっても、「よくわからない」ので、なかなか一歩踏み出せないのではないでしょうか?

電気やガスが自由化になって、安い会社を選べるようになったのは良いことですが、どの会社も「安くなりますよ~」と言っていますよね。

なので、

  • どの会社でまとめればいい?
  • デメリットや変更点は?
  • 我が家も安くなるの?

こういったことがわかりにくいんですよね。

実際、「本当にお得になるのかわからないので、どうすればいいのか?」、というお問い合わせもあります。

 

で、まず結論から言ってしまいますが、今のまま別々で契約しているよりも

電気とガスは1社でまとめて契約したほうが光熱費が安くなります。
(※契約しているプランや利用している機器によっては、まとめても安くならないこともあります)

【電気とガスを1社でまとめるとはこういうこと】

(例)

  • 電気は東京電力
  • ガスは東京ガス

これを電気もガスも東京ガスでまとめて契約するということです。

電気とガスを別々に契約しているのが一番損をするパターンですよ!

 

なので、電気とガスの契約はセットでまとめるのがお得です。

電気代を安くするポイント

電気とガスをまとめる基準をざっくり説明すると、

  • 電気代が高いとお困りなら:ガス会社で電気とガスをまとめる
  • ガス代が高いとお困りなら:電力会社で電気とガスをまとめる

といった感じです。

 

ただし、現在の契約プランや料金、住んでいるエリアの電力会社やガス会社によっても違います。

のちほど、電気とガスをまとめるメリットの項目(⇐クリックで移動します)で、各地域毎の選ぶポイントについて紹介しています。

 

手続きもすごくカンタンなので、この機会に切り替えておきましょう。

「傾向と結論だけ知りたい」というあなたは、

 

ここからは、さらに詳しく電気とガスをまとめることについて紹介していきます。

※かなり長い内容になっていますが、途中途中で目的の場所に飛べるようにリンクを設置しています。

この記事を見てもらえれば、電気やガスの契約をどうするべきかがわかります!

電気とガスをまとめるとなぜ安くなるのか?

電気とガスをまとめると安くなる理由

「電気は電力会社」「ガスはガス会社」で契約するよりも、電気とガスを1社でまとめた方が光熱費が安くなるのですが、なぜ安くなるのでしょうか?

理由は単純で、「電気とガスを1社にまとめる = 電力会社やガス会社は顧客を囲い込むことができるからです。

クリックでもっと詳しい理由が表示
もっと詳しい理由
電力会社やガス会社は、今までなかった電気やガスの契約を獲得できるわけなので、その分収入もアップしますよね。

なので、多少の値下げをしてでも契約を取りたいわけです。

 

しかも、一度「電気とガスをセットで契約」してもらえれば、他の会社で契約される確率も下がります。

もうまとめちゃってるし、他の会社で契約し直すのは面倒だなぁ」という心理が働くので、そこを狙っているというわけです。

携帯電話とインターネット回線でもセット契約がありますが、同じことですね。

 

電力会社やガス会社が「囲い込み」を狙っていたとしても、私たち消費者からすると、毎月の光熱費が安くなるのはありがたい話なのでWin-Winですね。

 

光熱費が安くなるのは嬉しいんだけど、停電が起きやすくなったり、倒産したらどうなっちゃうんだろう?
では次は、電気とガスをまとめる時に多い、心配ごとについて見ていきましょう。

電気とガスをまとめても安心な理由

電力会社やガス会社を変更(切り替える)するときに心配なのが、

  • 契約している会社が倒産したらどうなるんだろう?
  • 緊急時に後回しにされるんじゃないだろうか?
  • 停電とか大丈夫なのかな?

というようなことです。

ただ、これらのことに関して一切心配いりません!

電気とガスをセットにしてもデメリットはない

 

契約していた電力会社やガス会社が倒産したらどうなるの?

「倒産したら急に電気やガスが止まってしまうんじゃないか・・・」

安心してください!

電力会社やガス会社に何かあっても、電気やガスは止まりません!

Q.契約した電力会社が倒産したら電気の供給は止まってしまいますか

A.それによりただちに供給が停止することはありません。 新たな供給元が見つかるまでの間は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)から供給を受けることになります。

引用:経済産業省資源エネルギー庁

 

Q.契約したガス会社が倒産したらガスの供給は止まってしまいますか?

A.ただちにガスの供給が止まることはありません。 ガス会社が倒産・撤退する場合は、契約中のガス会社から事前に連絡があるので、期限内に他のガス会社に切替えれば大丈夫です。 また、最後は導管会社が供給を義務付けられているので、大丈夫です。

引用:経済産業省資源エネルギー庁

経済産業省のHPにもあるように、電力会社やガス会社が倒産したとしても電気やガスは止まりませんので、安心して切り替えてください。

緊急時の復旧作業を後回しにされるのでは?

電柱復旧作業

例えば、東京ガスで電気とガスをセットで契約していて停電になった場合、電気の復旧作業が遅くなる、なんていうことはありません。

どの会社で契約しても、復旧作業に差はありません!

「あの家は東京ガスで電気を契約しているから後回しにしよう」といった感じで、東京電力から嫌がらせをされる、というようなことは絶対にありませんので安心してください。

 

停電の可能性はどの会社で電気を買っても同じ

どの会社から電気を購入しても、電気の品質や信頼性は同じです。

なので、契約を変更したから停電が起こりやすい・・・というようなことはありません。

Q1.電力会社を変えると新たに電線を引かなければならないのでしょうか?また、自分だけ停電が多くなる恐れはないのでしょうか?

今ある送配電網を使うので新たに電線を引くことにはなりません。 また、電気そのものの品質や信頼性(停電の可能性など)は、どの会社から電気を買っても同じです。 さらに、契約した電力会社が電気を調達できなかった場合でも、送配電網を管理する会社がその分を補給するので、ただちに電気の供給が止まることはありません。

引用:経済産業省資源エネルギー庁

クリックでもっと詳しい理由が表示
電気の品質が変わらない理由

どの電力会社から電気を購入しても、地域の電力会社の送配電ネットワークを経由して電気が送られてきます。

もっと分かりやすく言うと、既存の電線を通して電気が送られてくる、ということです。

送配電ネットワークでは、電気の品質が一定になるように調整されているので、どこの電力会社で電気を購入しても電気の品質は変わりません。

 

電気とガスをまとめて契約できるのは「大手電力会社 or 大手ガス会社」

電気とガスをまとめて契約できるのは、一部の大手電力会社やガス会社のみです。

国の許可を得た会社しか販売できませんし、大手の電力会社やガス会社が倒産することはあまりないと思います。

なので、まとめることによるリスクは心配不要です。

 

電気とガスのセット割ができるのは以下の会社です。

【大手電力会社】

  • 東京電力
  • 関西電力
  • 中部電力ミライズ
  • 九州電力

【ガス会社】

  • 東京ガス
  • 大阪ガス
  • 東邦ガス
  • 西部ガス

※厳密に言うと、中小規模のガス会社やLPガス会社などで「電気+ガス」をまとめて契約することも可能ですが、ここでは割愛します。

 

自分の住んでいるエリアだと、電気とガスをまとめられない・・・

上記の電力会社やガス会社以外の地域にお住まいの方は、こちらの電気とガスをまとめなくても光熱費を安くする方法
に進んでください。

 

次は、電気とガスをまとめるメリットや、電力会社とガス会社どちらでまとめるべきかの基準について紹介していきます。

電気とガスをまとめるメリットは?

電気とガスをまとめるメリット。

ポイントサービスや修理サービスなど、各社さまざまなサービスを出しているので、メリットはたくさんありますが、各社共通しているのは次の3点です。

  1. 毎月の光熱費が安くなる
  2. 電気とガスの請求が一本化されるので管理が楽
  3. 引っ越しの際など、連絡先が一つだけなので手続きがカンタン

この3つのなかでも、電気とガスをまとめる最大のメリットは、毎月の光熱費が安くなるということですよね。

電気とガスをまとめると光熱費が安くなる

 

ポイント!

電力会社とガス会社を比較すると、電力会社の方が圧倒的に会社の規模が大きいです。

つまり、資本力も大きいので、基本的には電力会社のサービスで「電気+ガス」をまとめたほうが安くなることが多いです。

なので、関西エリアであれば「関西電力」、中部エリアであれば「中部電力ミライズ」でセットにした方が良いということですね。

 

ただし、関東エリアは事情が違います。

資本力は東電の方が圧倒的ですが、東京ガスで電気とガスをセットにした方が安くなることが多いです。

 

「安くなりますよ」って聞くけど、どのくらい安くなるの?

電力会社とガス会社はどっちでまとめればいいの?

住んでいる地域や、毎月の光熱費によっても違うので地域ごとに説明しますね。

あなたはどっちでまとめる?電力会社とガス会社の選び方

お住いの地域、毎月の電気代やガス代によっての選ぶ基準をまとめました。

東京電力・東京ガスのエリア

  • 電気代が高いとお困りなら東京ガスで電気とガスをまとめる
  • ガス代が高いとお困りなら東京電力で電気とガスをまとめる

このような基準で選ぶのが良いでしょう。

ただ、こちらの東京電力と東京ガスだと安いのは?セットにまとめるならどちらがお得?で詳しく比べていますが、東京ガスで電気とガスをまとめた方が安くなることが多いです。

 

東京ガスは、光回線とのセットで安くなるトリプル割や、水回りや玄関鍵の修理などの生活まわり駆けつけサービスなど、かなりサービスが充実しているのも人気の理由です。

 

【もっと詳しく東京電力と東京ガスの違いを見てみる】

東京電力と東京ガスの比較 まとめ
東京ガス電気のまとめ| 東京電力との料金比較や一本化にするメリットデメリット

東京ガスと東京電力、どちらで電気とガスをまとめた方が良いのかの比較記事のまとめです。

続きを見る

 

関西電力・大阪ガスのエリア

関西電力で電気とガスをまとめた方がお得になることが多いです。

※ガス床暖房やエネファームなどのガス機器を使っている場合は、関西電力でまとめるよりも大阪ガスでセットにした方がお得なことがほとんどです。

 

関西電力と大阪ガスの詳しい比較は、こちらの大阪ガス電気と関電ガスのメリットデメリット・仕組みや解約金のまとめを参考にしてください。

 

【もっと詳しく関西電力と大阪ガスの違いを見てみる】

関西電力と大阪ガスを比較
大阪ガス電気と関電ガスのメリットデメリット・仕組みや解約金のまとめ

大阪ガスの電気と関電ガスのメリットデメリット・仕組みや解約金などについてまとめた記事です。

続きを見る

 

中部電力ミライズ・東邦ガスエリア

中部電力ミライズで電気とガスをまとめた方がお得になることが多いです。

中部電力ミライズのガスプランはガス床暖房を使っている家庭でもメリットがあるなど、かなり広範囲の方が安くなる対象です。

 

中部電力ミライズと東邦ガスについては、こちらの中部電力ミライズと東邦ガスの比較まとめ | まとめるならどっちがお得?で詳しく紹介しています。

 

【もっと詳しく中部電力ミライズと東邦ガスの違いを見てみる】

中部電力VS東邦ガス
中部電力ミライズと東邦ガスの比較まとめ | まとめるならどっちがお得?

中部電力と東邦ガスの比較をまとめた記事です。切り替えの参考にしてください。

続きを見る

 

九州電力・西部ガスエリア

  • 電気代が高いとお困りなら西部ガスで電気とガスをまとめる
  • ガス代が高いとお困りなら九州電力で電気とガスをまとめる

このような基準で選ぶのが良いでしょう。

ただ、どちらかというと、西部ガスで電気とガスをまとめた方がお得になることが多いです。

 

どちらの公式サイトもシミュレーションがわかりにくいですが、下記で一度比較してみてください。

 

 

各エリアの選ぶ基準については、なんとなく理解していただけたかな?と思います。

次は、電気とガスをまとめることのデメリットや、トラブルに巻き込まれないための注意点について紹介していきます。

電気とガスをまとめるデメリットとは?

次は、電気とガスをまとめることによるデメリットです。

先ほど、

  • 会社が倒産しても、電気やガスは止まらない
  • 復旧作業が後回しになることもない

ということをお伝えしました。

 

ここからは上記以外の細かい点について紹介します。

請求書が届かなくなる

電気とガスをまとめると、これまで届いていた請求書(検針票)が届かなくなります。

今まで紙の請求書が届いていたんだけど、もう見れなくなるの?
紙の請求書は届かなくなりますが、変更後はWEB明細で確認できますよ。

検針票や請求書がネットで見れるので便利

「どうしても紙面で発行してほしい」という場合は、希望すれば発行可能です。(ほとんどの会社が有料発行)

 

解約金や違約金がかかることもある

会社やサービスによって異なりますが、解約金がかかることもあります。

例えば、東京電力の「プレミアムプラン」などは、2年以内の途中解約金で5,000円(1年契約の場合は3,000円)がかかります。

あと、東電の電気とガスのセットプランを解約する際は、別途解約事務手数料で540円がかかります。(何年利用していてもかかります)

 

他には、九州電力の「スマートファミリープラン[ガスセット]」などは、2年未満で解約した場合、割引された金額分が精算されることもあります。

東電や九電は途中解約金がある

関西電力・中部電力ミライズ・東京ガスなどには解約金や違約金の設定はありません。

 

デメリットが心配な場合は訪問販売や電話勧誘で契約しないこと!

トラブルに巻き込まれないようにするためには、訪問販売や電話勧誘で契約変更をしないと決めておいたほうがいいでしょう。

訪問販売や電話勧誘に注意

訪問販売や電話営業は、自分から連絡した場合と違い、相手のペースで話を進められるので冷静な判断ができないことがあります。

電気代(ガス代)が安くなりますよ
このお電話のみのキャンペーンです
キャンペーンは今日までです

 

などの誘い文句につられて、契約しないように注意してください。

基本的に、「このお電話のみのキャンペーンです」や「キャンペーンは今日までです」と言っていても、次回もやっています。

なので、慌てて契約変更する必要はありません。

 

申し込みや契約をする場合は、自分から電話をするか、インターネットで手続きをした方が良いですね。

これは、電気やガスだけでなく、全般的に言えることです。

全ての業者さんが悪いわけではありませんが、一部悪質な会社もありますので、後々のトラブルのもとはできるだけ避けた方がよいですね。

 

ここまで、電気とガスをまとめるメリットやデメリット、会社を選ぶポイントについて紹介してきました。

次は、この記事の本題でもある「電気とガスをまとめるのは結局お得なのか?」についてのまとめです。

電気とガスをまとめるとお得なのは?【あなたにピッタリな会社がわかる!】

電気とガスをまとめる手続きはカンタン

電気とガスを別々で契約するよりも、1つの会社でまとめた方が割引や色々なサービスを受けることができます。

なので、今のまま別々にしておくよりも電気とガスはまとめて契約されることをオススメします!

 

電気やガスの品質は、これまで全く同じものですし、契約している会社に何かあったとしても、電気やガスの供給は止まりません。

緊急時の対応や復旧も変わらないので、メリットは多いのにこれといったデメリットがないのが、電力自由化・ガス自由化の良いところです。

結局どこの会社でまとめたらいいの??
「毎月の料金にもよります」という大前提ですが、傾向としては以下のような感じになります。

※私の経験上ですので、切り替える前にご自身で料金シミュレーションしてくださいね。

 

 

もっと詳しくサービスや比較について見てみたい方は、下記を参考にしてください。

 

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