関西電力と大阪ガスまとめるならどっちがお得?
関西電力と大阪ガス、どちらで電気とガスをまとめた方がお得になるのかわかりにくいですよね。
「光熱費が安くなるならセットにした方がいいのでは?」と思うものの、
メリットやデメリットがわからないので、結局そのまま何もせず放置してしまっていませんか?
実は、わかってしまえば簡単なことですし、切り替え手続きは5分もあれば終わります。
まとめない方がお得!?
毎月の電気代が5,000円を超えているなら、東京電力HDが設立した「あしたでんき」に切替えたほうが安くなる可能性が高いです。
あしたでんきは、基本料金0円・一律の電気料金単価なので、電気代が高くなればなるほど今より安くなります。
「市場連動型」ではないので、電力需要によって急激に電気代が高くなることもありません。
今なら、Amazonギフト券8,000円分がもらえるのでお得です。
関西電力と大阪ガス、結局どちらにまとめるべき?
まずは、「で、結局どっちが得なの?」ということから。
現在の契約プランや電気代・ガス代によっても変わりますが、私の経験上、関西電力でまとめた方が安くなることが多いです。
その理由は、関西電力の方が料金単価が安いから。
電気代とガス代は「使った量 × 単価」で料金が計算されるので、単価が安い方が当然料金が安くなります。
(※厳密に言うと燃料調整費などもありますが、複雑になるのでここでは省略します)
例えば、産地も品種もグラム数も全く同じ豚肉。
「100グラム150円」と「100グラム75円」だと、どちらが安くなるでしょうか?
当然100グラム75円ですよね。
電気代とガス代もこれと同じ仕組みです。
大阪ガスと関西電力、実際どのくらい単価が違うのか比べてみましょう。
大阪ガスと関西電力の【電気料金単価】を比較
※数字が赤色=単価が安い
大阪ガス | 関西電力 | |
最低料金 | 285.0円 | 285.0円 |
電力量料金 | ||
15kWhをこえ120kWhまで | 20.31円 | 20.31円 |
120kWhをこえ300kWhまで | 24.90円 | 24.10円 |
300kWh超過分 | 27.80円 | 27.80円 |
※大阪ガス「ベースプランA-G」の料金単価
※関西電力「なっトクパック」の料金単価
最低料金は同じですが、電力量料金がわずかに関西電力の方が安いです。
つまり、関西電力に切り替えた方が安くなるということです。
大阪ガスと関西電力の【ガス料金単価】を比較
※数字が赤色=単価が安い
大阪ガス | 関西電力 | ||
0㎥から20㎥まで | 基本料金 | 1527.77円 | 758.90円 |
従量料金 | 126.17円 | 149.14円 | |
20㎥をこえ50㎥まで | 基本料金 | 1534.90円 | 1262.33円 |
従量料金 | 125.82円 | 124.03円 | |
50㎥をこえ100㎥まで | 基本料金 | 1551.20円 | 1266.83円 |
従量料金 | 125.49円 | 123.90円 | |
100㎥をこえ200㎥まで | 基本料金 | 1965.74円 | 1683.41円 |
従量料金 | 121.35円 | 119.71円 | |
200㎥をこえ350㎥まで | 基本料金 | 2385.37円 | 3043.33円 |
従量料金 | 119.25円 | 112.89円 | |
350㎥をこえ500㎥まで | 基本料金 | 2706.20円 | 3353.47円 |
従量料金 | 118.33円 | 111.98円 | |
500㎥をこえ1000㎥まで | 基本料金 | 5843.24円 | 6357.69円 |
従量料金 | 112.06円 | 105.95円 | |
1000㎥超過分 | 基本料金 | 6525.64円 | 6673.44円 |
従量料金 | 111.38円 | 105.64円 |
※大阪ガス「もっと割」の2020年5月の単価
※関西電力「関電ガス」の2020年5月の単価
基本料金・従量料金(料金単価)ともに、ほとんどのパターンで関西電力の方が安いですね。
なので、関西電力でセットにした方が安くなることが多いということです。
料金がどれくらい安くなるかは、公式サイトで簡単にシミュレーションできます。
関連記事:なっトクでんき(なっトクパック)の仕組みやデメリット!大阪ガスの電気とどちらがお得?
なっトクでんき(なっトクパック)の仕組みやデメリット!大阪ガスの電気とどちらがお得?
関西電力の新電気料金プラン「なっトクでんき」の仕組みやデメリットについて解説しています。
電気とガスをまとめるデメリット
電気とガスをまとめるデメリットについてです。
停電時の連絡先や対応は?
関西電力で電気を契約している場合、停電が発生すれば関西電力に連絡をしますよね。
そして、対応や復旧作業も関西電力が行います。
では、大阪ガスに電気を切り替えた場合はどうなるのか?
今までと同じで何も変わりません。
連絡も対応も関西電力です。
ガス漏れ時の連絡先や対応は?
大阪ガスでガスの契約をしている場合、ガス漏れの対応は大阪ガスが行いますよね。
関西電力にガスの契約を切り替えても、今までと同じように対応は大阪ガスが行います。
なので、ガスの契約を変更しても緊急時の対応は一切変わりません。
料金は高くならない?
安くなると思って切り替えたのに料金が高くなったら困りますよね。
でも大丈夫です。
対象条件や注意点さえ理解したうえで切り替えれば高くなることはありません。
対象条件や注意点については、こちらで後ほど紹介しています。
解約金は必要?
一般家庭の契約であれば、関西電力・大阪ガスともに解約金がかかることはほぼありません。
一般家庭は関西電力の契約プランが「従量電灯A」もしくは「従量電灯B」のことがほとんどです。
どちらのプランも解約金の設定はありません。
同様に大阪ガスの契約プランは「一般契約」もしくは「もっと割」のことがほとんどです。
こちらのプランにも解約金は設定されていません。
料金が二重請求されるのでは?
電気とガスを1社でまとめても料金が二重請求されることはありません。
その理由は、必ず1ヶ月単位での切替えになるためです。
上の図にもありますが、検針日以外の中途半端な日で切り替わることはありません。
必ず1ヶ月単位での切り替えになります。
なので、料金が日割り計算になることもありません。
ちなみに、申込み手続きが完了すれば、あとは何もやることはありません。
関西電力と大阪ガスでやり取りしてくれるので、解約手続きも不要です。
申込み手続きは公式サイトで5分程度で完了します。
関西電力と大阪ガスをまとめるには工事が必要?
電気とガスをまとめるのに工事は不要です。
その理由は、既存のガス導管や電線を使うからです。
設備の入れ替えをするわけではないので、コンロや給湯器を変える必要もなければ、ガスメーターを取り換える必要もありません。
電気メーターがスマートメーターになっていなければ取り換えが必要ですが、電力会社が勝手に手配してやってくれます。
なので、立ち会いは不要ですし、工事費も不要です。
電気メーターの取り換えと聞くと、「ウチは賃貸マンションだけど大丈夫?」と心配される方もいますが、心配無用です。
退去の時に原状復帰する必要はありません。
スマートメーターの導入は国の政策ですので、取り換えても何ら問題ありません。
支払方法や請求書や検針票は?
電気とガスをまとめた場合の支払い方法や請求書についてです。
支払い方法
現在設定している支払い方法が口座振替やクレジットカード決済の場合、新たな手続きは必要ありません。
自動的に今の支払い方法と同じになります。
振込用紙で支払っている場合は、別途手続きが必要です。
請求書や検針票
関西電力で電気とガスをまとめた場合、大阪ガスの検針票は届かなくなります。
現在はWEB明細が主流になっているので、紙の検針票の発行に1枚あたり110円が必要です。
大阪ガスで電気とガスをセットにした場合は、現在のガス検針票に電気料金も記載されます。
世帯人数や契約プラン毎のまとめるポイント
関西電力と大阪ガスを比較すると、この記事の最初で紹介したように、多くの場合、関西電力でまとめた方が安くなります。
ただし、下記のような場合は切り替えないほうがいい事もあります。
- 一人暮らしで光熱費が安い
- オール電化契約をしている
- 床暖房やエネファームなどの設備を使っている
順番に見ていきましょう。
一人暮らしの場合
一人暮らしの場合、関西電力で電気とガスをまとめた方が安くなることが多いです。
ただ、契約を切り替えてもそれほど料金メリットがないこともあります。
一人暮らしの場合、どちらでまとめるべきかは大阪ガスと関西電力 一人暮らしだとどっちが安いか比較!で詳しく解説しています。
大阪ガスと関西電力 一人暮らしだとどっちが安いか比較!
「一人暮らしの場合、大阪ガスと関西電力、どちらでまとめる方が良いのか?」 新社会人の方や大学生の方から、よく受ける質問です。 毎月の料金を高く払ったからといって、 電気が明るくなるわけで ...
オール電化契約をしている
関西電力でオール電化契約をしている場合は、大阪ガスに切り替えると料金が高くなってしまいます。
大阪ガスにオール電化対応の契約プランはありません。
なので、オール電化契約の方は切り替えないようにしてください。
床暖房の場合
電気の床暖房であれば問題ありませんが、ガス床暖房を使用している場合は注意が必要です。
ガス床暖房の設備があるということは、大阪ガスのプランが「床暖料金」になっているはずです。
関西電力には床暖房に対応したガスのプランはありません。
そのため、切り替えると料金が高くなってしまいます。
エネファームの場合
エネファームを使っている場合、大阪ガスの方が安いです。
なので、契約を変更しないようにしてください。
関西電力と大阪ガスの比較の結論
結局のところ、月々の料金や現在の契約プランによって異なるので、「絶対に関西電力の方が安くなる」とか「大阪ガスにした方がいいです」といった事は言えません。
「料金シミュレーションしてみないとわからない」というのが結論です。
ただ、私の経験上は関西電力でまとめた方が安くなることが多いです。
というか、関西電力と大阪ガスを比較して、今まで大阪ガスの方が安くなった記憶がほとんどありません。
なので、
- 関西電力の契約プランが「従量電灯A」で
- 大阪ガスの契約プランが「一般料金」「もっと割」「あきない割」のいずれかであれば
関西電力で電気とガスをまとめるのがオススメです。